しばらく放置していたブログですが、ここ数週間LGBT関連のニュースが騒がしくなってきており、それによってまた差別的な発言が非常に増えてしまっており、胸を痛めています。「同性婚・同性愛は気持ち悪い」「気持ち悪い・嫌いという権利もある」「拒否するのも多様性」といったどこから突っ込んでいいのか分からないものから、デマ的なニュースまで色々な記事を目にすることになり、本当にこの国の法律はどこまで私達の権利を守ってくれるのだろうか?と不安にならざるを得ない状況になっています。

そして最近は上記のような発言は叩かれると分かったのか、Yahooニュースのコメントなどでは、タイトルに書いたような「心が女性だと言えば女性トイレや銭湯の女風呂に入れる」「これを拒んだら差別だと言われる」のようなデマがまことしやかに書き込まれています。トランスジェンダーの方はこれを読んで絶望的な気持ちになっているのではないかと思うとまたこちらで記事を書きたくなった次第です。


まずは銭湯問題ですが、そもそもトランスジェンダーの方で銭湯を使わせろ!という主張をしている方を私は知りません。これは想像にしかすぎませんが、自分の身体に違和感を感じているであろうトランスジェンダーの方が、その違和感そのものを他人に見せたいという気持ちが起きるでしょうか?であれば下記のリンク先のような取り組みをしているのは何故でしょうか。自分の裸を見せることにためらいがあったり、不安を他の人に与えないか心配しているからこそ、こういった取り組みが生まれたのだと思います。



そういった「性自認と同じ風呂に入れさせろ」という主張が当事者から出てきているのであれば考えるべき問題として対処する必要はあると思いますが、そもそもそういった方は周囲にはいません。ただ、既にトランス女性やトランス男性として生きているという方は自認しているトイレを使っていて、周囲も気付いていないということはあるかもしれません。

仮にそういった主張をされている方がいたとしても、男性の身体で女風呂に入ったらそれはわいせつ罪です。そんなことが許されるわけがありません。女性が身の危険を感じるようなことは人権侵害ですしね。不安を煽ることで差別禁止法を阻止したい方がこういったデマを流している様子です。現在超政党グループがこのルール作りをしている最中であり、明確にこれを否定しているのもポイントです。ありえないことを主張してLGBTの人権蹂躙を続けようとする人が多い、そしてその真偽も確かめずに「それなら差別禁止法は問題あり」と断じてしまう人の多いことは非常に大きな問題だと感じています。

共産党のチャンネルからですが、下記の9分半ぐらいから始まる質疑応答では、明確に否定をしているので確認をしてみると良いと思います。


海外の大学などでは、誰でも使えるトイレに多くのスペースを割き、それを不快に思う人もいるであろうからと男女に分かれているトイレも用意するといった取り組みがされているとのことで、学生からも概ね好評を得ている様子です。こういった誰でも問題ないと考えられる取り組みを前向きに進められるようにしていきたいですね。トイレの整備にはお金もかかることですので、すぐに対応は難しいかもしれませんが、いずれはそういった形に進むのかもしれません。

同性婚や差別禁止法など、私達の生きざまに直結する法案が色々と出てきそうな形ですが、本当に結婚ができるようになるのか、職場でカミングアウトしても問題ない社会がやってくるのか、それとも現状のままなのか、見守ることしかできないのが若干悔しいところです。